PHP - 変数

公開日:2020-12-22 更新日:2020-12-22
[PHP]

1. 概要

数値や文字列などの値を入れられる器を、変数と呼びます。
変数名は、先頭に「$」を付けて、その後ろに英数字や「_」を使って、わかりやすい名前を付けます。
例えば、名前を入れる変数名なら「$name」、年齢なら「$age」のようにします。
大文字・小文字の区別がありますが、基本的には小文字にします。
1文字でも異なれば、異なる変数として扱われます。
先頭に数字は使えません。
$name
$age
$addr_1
$addr_2
$addr_3

2. 代入

変数に値を代入(格納)するには、「=」を使います。
数学では左辺と右辺が一致ことを意味しますが、
プログラムの場合は、右辺の値を、左辺の変数に入れます。
$name = 'taro';
$age = 3;
$addr_1 = 'Japan';
$addr_2 = 'Tokyo';
$addr_3 = 'Chiyoda';

変数には何度でも値を代入して、上書きすることができます。
変数の値は、print( ) で出力できます。
$name = 'taro';
$name = 'hanako';
print($name);
実行結果
hanako

3. 変数の型

PHP 以外の言語には、変数に型と言うものがあり、
変数に代入できるのは、変数の型に一致した値のみになります。
PHP には変数に型がないため、途中で異なる型の値を代入することができます。
次の例では、まず文字列(文字列型)を代入して、次に数値(整数型)を代入しています。
$value = 'taro';
$value = 123;
print($value);
実行結果
123

PHP の変数には型がありませんが、値自体には型があります。
値の型は、gettype( ) で取得できます。
引数に変数を指定した場合、変数が保持している値の型が取得できます。
$no = 5;
print(       gettype($no));
print("\n" . gettype(1));
print("\n" . gettype(0.08));
print("\n" . gettype("hello"));
実行結果
integer
integer
double
string
整数は integer、実数(浮動小数点数型)は double、文字列は string です。
値に型があるのは、値をメモリで保持する方法が異なるためです。
例えば、整数と実数は同じ数値のため、型は1つでも良いような気がしますが、
コンピューターは実数を直接扱えないため、整数とは異なる方法で値を保持しています。

4. null

変数に何も入っていない状態にするには、値がない状態を示す null を代入します。
$a = null;
var_dump($a);
実行結果
NULL