PHP - 動作環境構築(Windows)

公開日:2020-12-22 更新日:2020-12-22
[PHP]

1. 概要

Windows で PHP を学習するための動作環境構築です。
Windows 用のしっかりした開発環境構築を行いたい場合は、こちらも参考にしてください。

2. PHP のダウンロード

https://www.php.net/ にアクセスします。
上部メニューの「Downloads」をクリック。
本文の Current Stable PHP の少し下にある「Windows downloads」をクリック。
64bit版の場合は、VC15 x64 Non Thread Safe の「Zip」をクリック。
32bit版の場合は、VC15 x86 Non Thread Safe。

zip をダウンロードしたら解凍します。
そのままでも使えますが、フォルダ名が長いので、php や php74 などにリネームして、
Cドライブ直下など、使いやすい場所にフォルダを移動します。
今回は C:\php74 にしました。

コマンドプロンプトを起動して、以下を実行してバージョンが表示されればインストール完了です。
コマンドプロンプトは、スタートメニューの Windows システムのツールの中にあります。
または、画面左下のスタートで右クリックして、ファイル名を指定して実行で cmd を実行します。
cd C:\php74
php -v
php は、php.exe の .exe を省略した形になります。
省略せずに、php.exe としても動きます。

メモ帳を起動して、以下の内容を貼り付けます。
<?php
	print("hello, world");

貼り付けたら上書き保存をします。
最初は「名前を付けて保存」ダイアログが表示されますので、
画面右下の文字コードが UTF-8 になっていることを確認してください。
なっていない場合は、UTF-8 にします。
ファイル名は test.php とします。

バージョンを表示したコマンドプロンプトで、以下を実行します。
php test.php

画面に「hello, world」と表示されればOKです。
これが、PHPの実行に必要な最低限の環境です。

3. VS Code のインストール

https://code.visualstudio.com/ にアクセスして、
「Download for Windows」をクリック。
セットアップファイルがダウンロードされますので、ダウンロードが完了したら実行してください。
基本的には何も変更せずに、次へ次へでインストールできます。

インストール後、VS Code を起動して、左側の Extensions をクリック。
左上の検索欄に「Japan」と入力すると、
「Japanese Language Pack for Visual Studio Code」が表示されるので、クリックして、
緑色の「インストール」をクリック。

次に、Ctrl + Shift + P と押下。画面上部中央に config と入力。
リストの Configure Display Language をクリック。
ja をクリック。
VS Code を再起動すると、日本語化されます。

4. VS Code で PHP の実行

好きな場所に、PHPファイルを作成するためのフォルダを作成します。
VS Code のメニュー → 「ファイル」→「フォルダーを開く」で、作成したフォルダを開きます。

次に、左側の空いている場所で右クリックをして、「新しいファイル」をクリック。
入力欄が表示されるので、test.php と入力します。
右側で編集可能になるので、以下を貼り付けます。
<?php
	print("hello, world");

右下に、
PHP 実行可能ファイルが設定されていないため、検証できません。設定
'php.validate.executablePath" を使用して PHP 実行可能ファイルを構成してください。
と表示されるので、「設定を開く」をクリックします。
次に、「settings.json で編集」をクリック。
自動的に php.validate.executablePath が追加されるので、以下のように php.exe のパスを指定します。
"php.validate.executablePath": "C:/php74/php.exe",
php.exe は、PHPを解凍したフォルダの直下にあります。

次に、作成したPHPファイルを実行します。
Ctrl + @ を押下して、画面下部にターミナルを表示させます。
表示されない場合は、もう一度 Ctrl + @ を押下してください。
表示されたら、以下を入力・実行して、先ほどのように結果が表示されればOKです。
C:\php74\php test.php

もう一度実行したい場合は、ターミナルでカーソルの上を押して、前回のコマンドを表示してエンターキーを押すと実行できます。

ちなみに、php.exe のフルパスを指定するのが面倒な場合は、以下を実行すると、次回から php だけで実行できます。
$env:path="C:/php74;"+$env:path
但し、VS Code を再起動するとリセットされるため、毎回設定する必要があります。

以上が、PHP の動作環境構築になります。

4. Nginx のインストールと設定

Webサーバである Nginx を使うと、ブラウザでアクセスして、PHP の実行をすることができます。
単純な PHP の動作確認を行う場合は、インストールしなくても大丈夫です。

Nginx にアクセスして、
Stable version の nginx/Windows-1.xx.xx をクリックして、zip をダウンロードします。
zip を解凍して、好きな場所に移動します。
今回は、C:/nginx-1.18.0 に移動しました。

次に、conf/nginx.conf メモ帳で開いて、次のようになっている箇所を探します。
        #location ~ \.php$ {
        #    root           html;
        #    fastcgi_pass   127.0.0.1:9000;
        #    fastcgi_index  index.php;
        #    fastcgi_param  SCRIPT_FILENAME  /scripts$fastcgi_script_name;
        #    include        fastcgi_params;
        #}

見つかったら、以下のように修正してください。
先頭の # を削除して、fastcgi_param を修正しています。
        location ~ \.php$ {
            root           html;
            fastcgi_pass   127.0.0.1:9000;
            fastcgi_index  index.php;
            fastcgi_param  SCRIPT_FILENAME  $document_root$fastcgi_script_name;
            include        fastcgi_params;
        }

次に、コマンドプロンプトを起動して、以下を実行してください。
cd C:\nginx-1.18.0
start nginx
ブラウザで、http://127.0.0.1/ にアクセスして、Nginx のサンプルページが表示されれば OK です。

次に、コマンドプロンプトで以下を実行してください。
Nginx から PHP が使えるようになります。
cd c:\php74
start php-cgi.exe -b 127.0.0.1:9000

Nginx を終了する時は、コマンドプロンプトで以下を実行してください。
nginx -s stop
Nginx が起動している場合は、タスクマネージャーの詳細を見ると、nginx が2つ表示されます。

実行する PHP ファイルは、nginx の html フォルダ配下に作成してください。
C:/nginx-1.18.0/html/test/test.php
<?php
	phpinfo();

ブラウザで http://127.0.0.1/test/test.php にアクセスして、紫の画面で表示されれば OK です。