PHP - アロー関数（ラムダ式）

公開日：2020-12-22 更新日：2020-12-22
[PHP]

1. 概要

アロー関数（ラムダ式）とは、無名関数を簡単に書けるようにしたものです。
PHP7.4以降で使用できます。
アロー関数は、変数に代入して使うことができます。

変数 = fn(引数1, 引数2, ... , 引数n) => 式;

2. 使用例

$add = fn($v1, $v2) => $v1 + $v2;

var_dump($add(1, 2));
実行結果
int(3)

3. 注意事項

外部の変数は参照ではなく、値として使用できます。

function getCounter() {
    $c = 0;

    $f = fn() => $c++;
    return $f;

    // 無名関数の場合は、外部の変数を参照渡しにすることで変数の保持が可能
    /*
    return function() use (&$c) {
        $c = $c + 1;
        return $c;
    };
    */
}

$counter = getCounter();
var_dump($counter()); // 0
var_dump($counter()); // 0
var_dump($counter()); // 0
実行結果
int(0)
int(0)
int(0)

PHP の場合、アロー関数の外にある変数を参照ではなく値として扱うため、
ループ変数を使うことができます。
PHP 以外の言語では、直接ループ変数を使うと、全て同じ値になる場合があります。
function getFunctions() {
    $functions = [];
    for ($i = 0; $i < 5; $i++) {
        $functions[] = fn() => $i;
    }
    return $functions;
}

$functions = getFunctions();
foreach ($functions as $func) {
    var_dump($func());
}
実行結果
int(0)
int(1)
int(2)
int(3)
int(4)

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