Python - ディープラーニング - 開発環境構築

公開日:2019-08-21 更新日:2019-11-14
[Python]

1. 概要

ディープラーニングを行うための開発環境構築を行います。
普通の python の開発環境としても使えます。

2. 動画



3. 仮想環境構築


3.1 仮想環境用フォルダの作成

Cドライブ直下に「python」と言うフォルダを作成します。
場所や名前は変更しても問題ありません。変更した場合は、これ以降のパスを読み替えて下さい

3.2 仮想環境の作成

Anacondaプロンプトを起動して以下を実行します。
仮想環境名を env1 としていますが、こちらも任意です。
cd c:\python
python -m venv env1

3.3 仮想環境の起動ファイルの作成

activate.bat を直接起動するとウィンドウがすぐに閉じてしまうため、ダブルクリックだけで起動できるようにします。

作成するファイルのパス:C:\python\env1\cmd_for_python.bat
start C:\python\env1\Scripts\activate.bat

作成したファイルをダブルクリックして、pip list でパッケージが2つだけ表示されれば OK です。

3.4 仮想環境のアクティベーション実行ファイルの作成

pip のアップグレード
python -m pip install --upgrade pip

もし以下のエラーが出る場合は、OpenSSLをインストールして再度試してください。
pip is configured with locations that require TLS/SSL, however the ssl module in Python is not available.
Windows版 OpenSSL
64bit の Windows の場合は、リンクの上から2番目の EXE をダウンロードして実行してください。

3.5 setuptools のアップグレード

pip install setuptools --upgrade

3.6 numpy、pandas、matplotlib のインストール

pip install numpy
pip install pandas
pip install matplotlib

3.7 scikit-learn のインストール

pip install scikit-learn

3.8 TensorFlow と Keras のインストール

pip install tensorflow
pip install keras

3.9 OpenCV のインストール

pip install opencv-python

3.10 Graphviz のインストール

モデルの可視化で使用します。
pip install graphviz
pip install pydot

公式サイトから graphviz-x.xx.zip をダウンロードします。
ダウンロード後、zip を c:\python 直下に置いて解凍します。

次に、bin にパスを通します。
システムの詳細設定で環境変数を設定するのが確実ですが、
環境を汚したくない場合は、以下の設定によりパスを通してください。
両方設定しても問題ありません。

C:\python\env1\Scripts\activate.bat を開いて、最後に以下を追加します。
VS Code を使わずに、コマンドプロンプトで実行する場合の設定です。
set "PATH=%PATH%;C:/python/graphviz-2.38/release/bin"

C:\python\env1\Scripts\Activate.ps1 を開いて、最後に以下を追加します。
VS Code で実行する場合、PowerShell で実行されるため、コマンドプロンプトで環境変数に設定しても無視される。
$env:PATH = "$env:PATH;C:/python/graphviz-2.38/release/bin"

3.11 VS Code の設定

「2.3」で作った仮想環境の起動ファイルを実行します。
表示されたコマンドプロンプトで「code」と実行して、VS Code を起動します。
エクスプローラーでプロジェクト用のフォルダを作成し、VS Code でそのフォルダを開きます。

python の簡単なプログラムを作成します。
print(1)

(左側の)Extensions で、「Japanese Language Pack for Visual Studio Code」と「python」をインストールします。

(左側の)デバッグ -> (左上歯車の左)構成の追加 で、launch.json を追加します。

メニュー -> ファイル -> 基本設定 -> 設定 -> ワークスペース -> settings.json で編集 で、settings.json を追加します。
ファイルは以下のようにします。
{
    "python.pythonPath" : "C:/python/env1/Scripts/python.exe",
}

あとは F5 で実行ができれば完了です。

3.12 インストールの確認

仮想環境に切り替えて pip list を実行すると、以下のように表示されます。
tensorflow を使う場合は、tensorflow が 2.x になっていることを確認してください。

(env1) C:\python\env1>pip list
Package              Version
-------------------- ---------
absl-py              0.8.1
astor                0.8.0
cachetools           3.1.1
certifi              2019.9.11
chardet              3.0.4
cycler               0.10.0
gast                 0.2.2
google-auth          1.7.1
google-auth-oauthlib 0.4.1
google-pasta         0.1.8
graphviz             0.13.2
grpcio               1.25.0
h5py                 2.10.0
idna                 2.8
joblib               0.14.0
Keras                2.3.1
Keras-Applications   1.0.8
Keras-Preprocessing  1.1.0
kiwisolver           1.1.0
Markdown             3.1.1
matplotlib           3.1.1
numpy                1.17.4
oauthlib             3.1.0
opencv-python        4.1.1.26
opt-einsum           3.1.0
pandas               0.25.3
pip                  19.3.1
protobuf             3.10.0
pyasn1               0.4.7
pyasn1-modules       0.2.7
pydot                1.4.1
pyparsing            2.4.5
python-dateutil      2.8.1
pytz                 2019.3
PyYAML               5.1.2
requests             2.22.0
requests-oauthlib    1.3.0
rsa                  4.0
scikit-learn         0.21.3
scipy                1.3.2
setuptools           41.6.0
six                  1.13.0
tensorboard          2.0.1
tensorflow           2.0.0
tensorflow-estimator 2.0.1
termcolor            1.1.0
urllib3              1.25.7
Werkzeug             0.16.0
wheel                0.33.6
wrapt                1.11.2