第22回 WindowsでPHPの開発環境構築とLaravelのログイン画面の表示

公開日:2021-02-06 更新日:2021-02-07

1. 概要

Windows上にPHPの開発環境構築をして、Laravelのログイン画面を表示するところまで行います。

2. 動画



3. PHPの開発環境構築

Pleiades のインストールを行います。
Pleiades には、Eclipse、Apache、MariaDB(MySQL)、PHP が含まれています。
https://mergedoc.osdn.jp/にアクセスします。
Eclipse 2020 をクリックして、
Windows64bit、PHP、full edition の Download をクリックします。
クリックすると、URLが表示されるので、それをクリックすると、Pleiades のダウンロードが開始されます。

zip のダウンロードが完了したら、
Pleiades をインストールする場所に移動かコピします。

パスが長くなると解凍時にエラーが出る場合があるため、
zip のファイル名を、pleiades.zip にリネームします。

zip を解凍します。

今回はDドライブ直下に解凍しました。以降のパスは、適宜読み替えてください。
解凍すると、pleiades フォルダの下にさらに pleiades フォルダができるため、
pleiades フォルダが1つになるようにファイルの移動をして、以下のようなフォルダ構造にします。
d:/
└ pleiades/
    ├ .metadata.default
    ├ eclipse
    └ xampp

次に、xampp の初期設定を行うため、
d:/pleiades/xampp/setup_xampp.bat を1度だけ実行します。

d:/pleiades/xampp/xampp_start.exe を実行して、xampp を起動します。
xampp を停止する場合は、同じ階層にある xampp_stop.exe を実行してください。

コマンドプロンプトを起動して、
PHP と MySQL にパスを通します。
set PATH=%PATH%;d:\pleiades\xampp\php;
set PATH=%PATH%;d:\pleiades\xampp\mysql\bin;
php -v でバージョンがでれば OK です。

MySQLのパスワードの設定をします。
mysqladmin -u root password root

mysql -u root -p を実行後、パスワードを入力して MySQL に接続できれば OK です。

phpMyAdmin に MySQL のパスワードを設定します。
d:/pleiades/xampp/phpMyAdmin/config.inc.php に、パスワードを指定してください。
$cfg['Servers'][$i]['password'] = 'root';

http://localhost/dashboard/ にアクセスして、
画面の右上の phpmyadmin で、DBに接続できれば OK です。

4. composer のインストール

カレントディレクトリを htdocs にします。
cd d:\pleiades\xampp\htdocs

https://getcomposer.org/download/ にアクセスして、
表示されている4行のコマンドをコマンドプロンプトで実行します。
htdocs 配下に、composer.phar が作成されます。

以下のコマンドでバージョンが表示されれば OK です。
php composer.phar -V

5. laravel/installer のインストール

d:\pleiades\xampp\htdocs\laravel_installer と言うフォルダを作成します。

htdocs 配下の composer.phar を、
laravel_installer 配下にコピーします。

カレントディレクトリを laravel_installer にします。
cd d:/pleiades/xampp/htdocs/laravel_installer

次のコマンドで、laravel/installer をインストールします。
php composer.phar require laravel/installer

6. laravel のプロジェクトの作成


カレントディレクトリを htdocs にします。
cd d:/pleiades/xampp/htdocs

以下のコマンドにより、laravel_test と言うプロジェクトを作成します。
php laravel_installer/vendor/laravel/installer/bin/laravel new laravel_test

実行後、
http://localhost/laravel_test/public/ にアクセスして、画面が出れば OK です。

7. ログイン画面の追加

d:/pleiades/xampp/htdocs/laravel_test 配下に、composer.phar をコピーします。

カレントディレクトリを laravel_test にします。
cd d:/pleiades/xampp/htdocs/laravel_test

以下のコマンドにより、ログイン画面を追加します。
php composer.phar require laravel/ui
php artisan ui vue --auth

8. node.js のインストール

https://nodejs.org/ja/download/ にアクセスします。
Windows Binary の 64bit をクリックします。
zip のファイル名を、node.zip にリネームします。
d:\pleiades 配下に zip を移動して解凍します。
解凍すると、pleiades の時と同様に、フォルダが1階層多く作成されるため、
d:/pleiades/node/node.exe になるように、ファイルの移動をします。

node にパスを通します。
set PATH=%PATH%;d:\pleiades\node;
node -v でバージョンがでれば OK です。

9. node.js のインストール

ログイン画面の追加時に表示されていた、次のコマンドを実行します。
cd d:/pleiades/xampp/htdocs/laravel_test
npm install && npm run dev

http://localhost/laravel_test/public/ にアクセスすると、
右上にログインのリンクが追加されます。
クリックするとログイン画面に遷移します。

CSS が有効になっていないため、もう一度次のコマンドを実行します。
npm run dev
ログイン画面を再読み込み後、CSS が有効になって、画面がキレイに表示されれば OK です。

10. データベースの作成

MySQL に接続して、次の SQL により、データベースを作成します。
CREATE DATABASE laravel_test DEFAULT CHARACTER SET utf8mb4;

laravel_test 配下にある .env を開いて、MySQLのパスワードを設定します。
d:/pleiades/xampp/htdocs/laravel_test/.env
DB_DATABASE=laravel_test
DB_USERNAME=root
DB_PASSWORD=root

テーブルを作成します。
laravel_test/database/migrations 配下の
PHP で書かれたテーブル定義から、
次のコマンドでテーブルを作成します。
cd d:/pleiades/xampp/htdocs/laravel_test
php artisan migrate

これで、画面からユーザ登録が行えるようになります。

11. JavaScript と SCSS のビルド

laravel_test 配下の resources/js/app.js に、
以下のように追加します。
   const app = new Vue({
    el: '#app',

		data: {                       //追加
			message: 'Hello, World '  //追加
		}                             //追加
   });
   window.app = app;  //追加

プロジェクト配下の resources/views\home.blade.php に、
以下のように追加します。
{{ __('You are logged in!') }} <!-- この下に追加 -->

<div id="app">            <!-- 追加 -->
	@{{ message }}<br />  <!-- 追加 -->
</div>                    <!-- 追加 -->

プロジェクト配下の resources/views/sass/app.scss の一番下に、
以下のように追加します。
#app {
	background-color:$cyan;
}

JavaScript と SCSS を
次のコマンドでビルドします。
cd d:/pleiades/xampp/htdocs/laravel_test
npm run dev

ビルドの結果は、public 配下の css と js に出力されます。

http://localhost/laravel_test/public/home にアクセスして、
画面が青くなれば OK です。
また、ブラウザの検証のコンソールで、
app.message = "test" として、画面が変われば OK です。

以上です。お疲れさまでした。