第9回 dnf(yum) の使い方

公開日:2020-09-09 更新日:2020-09-09

1. 概要

ソフトウェアをインストールするには、ソースをダウンロードしてコンパイルしたり、 コンパイル済みのバイナリをダウンロードする必要がありますが、 パッケージ管理システムを使用すると、 インストールするパッケージ名を指定するだけで、簡単にインストールが行えます。

RHEL(Red Hat Enterprise Linux)、Fedora、CentOS などでは、 RPM を使って、パッケージ単体のインストールが行えます。 但し、パッケージを動かすためには、関連する複数のパッケージが必要になる場合があります。 それらのバージョンを考慮してインストールしてくれるのが、 パッケージ管理システムの DNF(Yum)です。 DNF は Yum(ヤム)の派生バージョンです。

ちなみに、Ubuntu などの Debian 系では、 dpkg(パッケージ単体用)、apt(推奨)、apt-get、aptitude と言うパッケージ管理システムが用意されています。

2. 動画



3. よく使うコマンド

コマンド内容
dnf info {パッケージ名}パッケージのバージョンやサイズなどを表示します。
dnf install {パッケージ名}パッケージをインストールします。
dnf remove {パッケージ名}パッケージをアンインストールします。
dnf list全パッケージ一覧の表示
dnf list installedインストール済みのパッケージ一覧の表示
dnf list updatesアップデート可能なパッケージ一覧の表示
dnf update全パッケージのアップデート
dnf update {パッケージ名}パッケージのアップデート
dnf historyインストール履歴の一覧表示
dnf history info {ID}インストール履歴の詳細表示。
dnf history undo {ID}インストール、アップデートを元に戻す。ロールバック。
rpm -ql {パッケージ名}インストールで作成されたファイル一覧の表示
dnf repolist有効なリポジトリ
dnf repolist all全てのリポジトリ
dnf repolist disabled無効なリポジトリ

4. リポジトリ(EPEL と Remi)の追加

EPEL
dnf install epel-release

Remi
・CentOS7
rpm -Uvh http://rpms.remirepo.net/enterprise/remi-release-7.rpm

・CentOS8
rpm -Uvh http://rpms.remirepo.net/enterprise/remi-release-8.rpm

リポジトリ置き場
/etc/yum.repos.d/