第15回 NginxとPHPの連携

公開日:2020-09-27 更新日:2020-09-27

1. 概要

Nginx と PHP の連携を行います。

2. 動画



3. Nginx の設定ファイルの修正

/etc/nginx/conf.d/default.conf
location ~ \.php$ {
    root           /usr/share/nginx/html;
    fastcgi_pass   127.0.0.1:9000;
    fastcgi_index  index.php;
    fastcgi_param  SCRIPT_FILENAME $document_root$fastcgi_script_name;
    include        fastcgi_params;
}

fastcgi_param の $document_root は、/usr/share/nginx/html/ に置き換えても動きます。
$fastcgi_script_name には、アクセスされた URL のドメインの後ろのパスが展開されます。

4. php-fpm の設定ファイルの修正

/etc/php-fpm.d/www.conf
user = nginx
group = nginx
listen = 127.0.0.1:9000

もし apache(httpd)を使う場合は、user と group はデフォルトの apache のままにします。

5. SELinux の設定

Nginx からネットワークに接続できるようにする。接続不可にする場合は 0 を指定する。
setsebool -P httpd_can_network_connect 1

SELinux の一時的な有効化・無効化
外部からアクセスされない開発環境の場合は、無効にしても良いと思います。
getenforce      SELinux が有効か無効かの確認
setenforce 0    SELinux を一時的に無効にする
setenforce 1    SELinux を一時的に有効にする

SELinux の永続的な有効化・無効化
/etc/selinux/config の次の項目を変更します。
SELINUX=permissive  SELinux を無効にする
SELINUX=enforcing   SELinux を有効にする

6. Nginx と php-fpm の再起動

設定ファイルを変更した場合は、Nginx と php-fpm を再起動します。
systemctl restart nginx
systemctl restart php-fpm

ブラウザでエラーが出る場合は、Nginx のエラーログを確認してください。
Nginx のエラーログ
/var/log/nginx/error.log

7. Unixドメインソケットによる Nginx と php-fpm の連携

Nginx と php-fpm が同じサーバで起動している場合は、Unixドメインソケットで連携することができます。
IPアドレスとポート番号で連携する場合よりも速く動作します。

/etc/nginx/conf.d/default.conf
fastcgi_pass unix:/run/php-fpm/www.sock;
※「unix:」の付け忘れ要注意!!付け忘れると、Nginx の起動時にエラーが発生します。

/etc/php-fpm.d/www.conf
listen = /run/php-fpm/www.sock

ファイルの変更が終わったら Nginx と php-fpm を再起動します。